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家を建てる際には、建蔽率(建ぺい率)を考慮しなければいけません。
建蔽率とは、特定の敷地において建物を建てる際の建築面積の割合を示す指標です。
都市や地域のまちづくりにおいて一定の規模や密度を維持するために設定されます。
建蔽率により、都市の景観や環境が一定の基準を満たし、一貫性が保たれます。
そして建築基準法では、建築物とは「土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱若しくは壁を有するもの」と定義されています。
カーポートは屋根と柱でできているので、建築基準法では建築物として扱われます。
したがって、建蔽率を割り出す際にカーポートの面積も建物(家)の一部として扱われます。
カーポートを建物に含めて計算されると、家を建てることが許される面積は狭くなってしまいます。
ですからどうしてもカーポートが欲しい施主さんは通常、
- 家を狭くしてカーポートを作るか
- カーポートを作らないか
という二択を迫られることになります…。
カーポートも家の広さも譲れない場合はどうしているのか?
一般的には上記で述べた通り、二択を迫られます。
家を狭くするのは是が非でも避けたいので、泣く泣くカーポートを諦める施主さんも多いでしょう。
しかし、どちらも譲れないと考える施主さんも中にはいます。
車好きの方や、どうしても車を風雨にさらすのは嫌だと考える方などが該当します。
また実際、周りを見渡してみても、明らかに建蔽率をオーバーして設置されたカーポートをたくさん見かけます。
ではこの方々は、いったいどうやってカーポートを設置しているのでしょうか?
それは実は、固定資産税調査が終わったあとにカーポートを設置するという方法をとっているのです。
建築業界では当たり前に行われていることで、ご存知の方もいるでしょう。
しかしハウスメーカーの新人営業マンに当たってしまうと、このことを考慮せずにカーポートを設置してしまうこともあったりします。
そうなると、固定資産税の調査後にカーポートを取り壊すことにもなりかねません。
周りの戸建ての人達は、みんなうまくやってカーポートを設置しているのに、自分だけ泣き寝入りしなくてはいけなくなるのです。
ですから家を新築したり増改築する際は、施主さん自身が建築業界のこの暗黙の了解を把握しておくべきだと言えます。
家を建てたら固定資産税の調査員がやってきます。
1月1日時点で家が完成していれば、その年の5月には固定資産税を課税されます。
その固定資産税額を計算するために、市役所から固定資産税調査員が訪問してきます。
2人がかりで家の中をくまなく調査され、延床面積などから固定資産税を弾き出されます。
この際に、カーポートがない状態ですと建物の延床面積を減らすことができます。
ですから、経験豊富な工務店やハウスメーカーの担当者であれば、通固定資産税調査が終わった後にカーポートを建築するという方法を提案してくれるのです。
もしも調査の段階でカーポートがあれば、
- カーポートの延床面積ぶん固定資産税が上がってしまう
- 建蔽率をオーバーしているのでカーポートを取り壊す羽目になる
という、施主さんにとってはマイナスなことばかり起きてしまうのです。
建築業界の暗黙のルールについても事前に把握し、より住みやすい家を建てられるようにしましょう。