目地

目地(めじ)は、建築や工事において、接合部分に設けられた隙間のことを指します。

主に石やレンガの隙間(継ぎ目)を指すことが多いですが、木材や金属板の継ぎ目に使われることもあります。

タイル、レンガ、コンクリートブロックなどの建築材料を組み立てる際に、それらの材料同士や周辺との隙間を目地で埋めることが一般的です。

目地にはいくつかの種類があります。

目地は建築物の種類や目的によって異なる形状や材質で設けられます。

例えば、タイル張りの床や壁においては、目地が特有のパターンを形成し、美的な要素としても活かされることがあります。

芋目地(いもめじ)

芋目地とはタイルやブロックなどの貼り方や積み方で、縦方向も横方向も一直線に通っている目地の仕上がりのことです。

眠り目地(ねむりめじ)

眠り目地とは、外壁工事における目地施工のひとつです。石やタイルなどのすき間を小さくして、目地を目立たたなくします。

馬目地(うまめじ)

タイルやブロックなどの貼り方や積み方で、横方向は一直線ですが縦が段違いになっている目地の仕上がりのことです。破れ目地とも呼ばれます。

目地にはいくつかの目的があります。

  • 熱膨張・収縮の吸収: 温度変化や材料の膨張・収縮による変動がある場合、目地はその変動を吸収し、割れやひび割れを防ぎます。
  • 耐震性の向上: 地震などの自然災害が発生した際に、建物が変形しやすくなり、被害を最小限に抑える役割を果たします。
  • 美観の向上: 目地を使うことで、建築物全体が整然と見え、デザインの一環としても機能します。
  • 水密性の確保: 目地は水の浸入を防ぐための役割も果たし、建物内部を保護します。